得意先や仕入先その他事業に関係のある者(社員やその家族なども含む)に対する接待、供応、慰安、贈答などの行為のために支出する費用を交際費といい、会社が接待などのため交際費を支出した時は『交際費』または『接待交際費』などの勘定科目を使って記帳します。
『交際費』『接待交際費』は費用グループの勘定科目ですので、たとえば取引先を接待し、現金10,000円を支払った時は借方(左側)に以下のように記帳します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
交際費 (接待交際費) |
10,000 | 現金 | 10,000 |
交際費は損金処理(税務上の経費処理)に制限がかかる場合があります。したがって、ある支出が交際費に該当するのか、それとも交際費には該当しないのかの判断は実務上においては重要な論点となります。
演習問題:交際費・接待交際費の支払
得意先の社長の御子息が今春に大学に入学したため、入学祝金として現金10,000円を支出した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
接待交際費 | 10,000 | 現金 | 10,000 |
交際費・接待交際費は費用を表す勘定科目ですので、支払った時は借方(左側)に記入している点をご確認ください。
なお、自社の社員に対し就業規則などに基づいて一律に供される祝い金や香典などは福利厚生費となります。ある支出が交際費に該当するかどうかの判断は、税務計算に影響する場合がございますので実務では十分にご注意ください。