商品の仕入原価（取得原価）と仕入諸掛の基礎

商品を仕入れた時、仕入れた商品を帳簿にいくらの値段で記帳するかが問題となります。
この仕入れた商品を記帳する際の金額を仕入原価といいます。

商品を仕入れた時の価格（仕入原価）は、その購入代価に引き取り運賃や購入手数料・関税などの諸費用（これは仕入諸掛といいます）を加算して算定します。

なお、購入代価とは商品の本体価格をいいます。
すなわち、本体価格10,000円の商品を購入し、その際の運賃が1,000円かかった場合、商品の仕入原価は11,000円(=本体価格10,000円+付随費用1,000円)となります。

演習問題：商品の仕入原価（取得原価）と仕入諸掛の基礎

仕入先から商品1,000,000円を掛けで仕入れた。なおその際、運賃として運送業者に現金10,000円を着払いで支払った。商品仕入時の仕訳を示しなさい（三分法で記帳すること）。

商品の仕入原価（取得原価）は購入代価に付随費用を加算し算定します。本問においては、商品の購入代価はその本体価格である1,000,000円であり、これに当社が支払った運賃10,000円を加算した1,010,000円がこの商品の仕入原価となります。