製品(生産した棚卸資産)の取得原価と製品勘定の基礎

製造業を営む企業が製造・生産した製品など、生産によって取得した棚卸資産の取得原価は製造原価に付随費用を加算して算定します(棚卸資産の評価に関する会計基準6-2等参照)

製品の取得原価=製造原価+付随費用

なお、上記でいう製造原価は、一般に適正な原価計算の手続により算定された正常実際製造原価をいうものとされます(連続意見書第四・一・五・2参照)。
完成した製品の原価は、『製品』勘定という棚卸資産の勘定へ振り替えられることになります。

演習問題:製品の取得原価と製品勘定への集計

当社(製造業)において、完成した製品の原価要素は以下の通りである。各原価要素から製品勘定へ原価の振り替える仕訳を示しなさい(本問では仕掛品勘定については考慮しないものとする)

材料費 1,000,000円
労務費 2,000,000円
製造経費 500,000円

借方 金額 貸方 金額
製品 3,500,000 材料費 1,000,000
労務費 2,000,000
製造経費 500,000

生産した棚卸資産(製品の製造原価)は、一般に適正な原価計算の手続により算定された正常実際製造原価をもって算定します。
本問では簡略化していますが、製品の完成時において、製品の製造に掛かった原価要素を製品勘定に集計し、製品原価の製品原価を算定しています。

(関連ページ)
商品の仕入原価(取得原価)と仕入諸掛の基礎

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