付加利益率(付加率・マークアップ率)とは、原価に対する利益の割合をいいます。
付加利益率=利益÷原価(%) |
原価率や利益率が売価に対する原価や利益の割合を表しているのに対し、付加利益率は原価に対する利益の割合を表します。
すなわち付加利益率は原価を基準とし、その原価にその何%の利益を付加して販売するかをあらわす割合という意味で、売価を基準とした指標である原価率や利益率とは異なります。
演習問題:付加利益率(マークアップ率)の算定
1.原価1,000円の商品を1,200円で販売している場合、この商品の付加利益率は何%か算定しなさい。
利益額:販売価格1,200円-原価1,000円=200円 よって付加利益率は |
なお、上記の商品の原価率と利益率は以下のようになります
原価率:原価1,000円÷販売価格1,200円=83.33%
利益率:利益200円÷販売価格1,200円=16.67%
上記のように原価率と利益率は売価をベースとして算定した指標であるのに対し、付加利益率は原価をベースとした指標である点に注意が必要となります。
(関連ページ)
原価率と利益率との関係
売価還元原価法の基礎(棚卸資産の評価方法)