長期借入金(返済期限が1年超の借入金)の仕訳・記帳

会社の借入金のうち、返済期限が決算日の翌日から起算して1年超先に到来するものを特に長期借入金といいます。

長期借入金の記帳については『長期借入金』勘定という勘定科目を使って処理し、貸借対照表のおいては固定負債の区分に表示することになります(1年基準)。

演習問題:長期借入金の増加・減少

当社は金融機関より1,000,000円の借り入れを行い、借入金はいったん普通預金とした。返済期限は借入日から3年後である(長期借入金勘定を使って記帳すること)。

借方 金額 貸方 金額
普通預金 1,000,000 長期借入金 1,000,000

長期借入金は、返済期限が決算日の翌日から起算して1年以内となった場合は、原則として『長期借入金』勘定から『短期借入金』勘定へと振り替えます(1年基準の適用)。
したがって、上記の借入金の返済期限が決算日の翌日から1年以内となった場合には以下の仕訳により『長期借入金』から『短期借入金』への振替が必要となります。

借方 金額 貸方 金額
長期借入金 1,000,000 短期借入金 3,000,000

分割返済の定めのある借入金については、返済期限が1年以内となった部分についても『長期借入金』から『短期借入金』への振替が必要となります(ただし重要性の乏しいものについては振替処理は行わず『長期借入金』(固定負債)に含めたまま処理することもできます(企業会計原則注解・注1(5)参照))。

(関連ページ)
長期貸付金(期限が1年超の貸付金)の仕訳・記帳

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