建物や構築物、機械や自動車など実体(モノとしての形)を持った資産を有形固定資産といいます。
いっぽう、企業が保有する資産の中には機械や自動車のような実体(モノとしての形)をもたない資産があります。例えば商標権はそれ自体何か形のあるモノではありませんが、機械や自動車などと同様に企業活動において使用され、資産としての価値を有するものであるといえます。その他にも特許権や実用新案権、ソフトウェアなどもモノとしての形はありませんが企業にとっては価値のある資産といえます。
このように実体を有さないが企業にとって価値のある資産を無形固定資産といいます。無形固定資産を取得した時は取得のために支出した金額を取得原価とし、『特許権』や『実用新案権』『ソフトウェア』などの勘定科目を使って記帳することになります。
演習問題:無形固定資産の取得
商標権を100,000円で取得した。なお登録料などの付随費用は5,000円であり、代金は全額現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
商標権 | 105,000 | 現金 | 105,000 |
(関連ページ)
無形固定資産の減価償却費の計算・記帳