雑費(ざっぴ)の仕訳・記帳

賃金給与や販売促進費・広告宣伝費・接待交際費・旅費交通費など、発生した経費を記帳する場合にはそれぞれの内容を表す勘定科目を使って仕訳を切ります。

ただし、ほとんど発生しないようなものであり、特に金額的に小さく重要性のないものについては、上記のような個別の勘定科目を使用することなく、そのような経費をまとめて雑費(ざっぴ)という勘定科目を使って簡易に処理する場合があります。

雑費とは、特に本業に関連する費用(販売費及び一般管理費)のうちで、発生頻度が低く金額的事務重要でない経費をまとめて処理するための勘定です。

演習問題:雑費の処理

1.コンビニエンスストアでコピー機を使用し、代金30円を現金で支払った(なお、普段はコンビニエンスストアでコピー機を使用することはほとんどなく、金額的にも非常に低額であるため、これを雑費として処理することとした)。

借方 金額 貸方 金額
雑費 30 現金 30

2.業務に必要な情報が掲載されていた雑誌を購入し、代金200円を現金で支払った(なお、通常は書籍を購入することはほとんどなく、金額的にも非常に低額であるため、これを雑費として処理することとした)。

借方 金額 貸方 金額
雑費 200 現金 200

書籍の購入代金は通常は『新聞図書費』勘定などを使って記帳しますが、書籍を購入することがほとんどない場合などは簡易に『雑費』勘定を使って記帳する場合などもあります。
雑費は、当該企業や事業者にとってほとんど発生しない費用や金額的に重要性がないものを簡易に処理するための勘定科目であり、その内容はそれぞれの企業・事業者にとって異なります。

(関連ページ)
雑損失(ざつそんしつ)の仕訳・記帳
雑収入(ざつしゅうにゅう)の仕訳・記帳

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