雑損失(ざつそんしつ)の仕訳・記帳

営業活動以外に関連して発生した費用・損失のうち、ほとんど発生しないようなもの、または特に金額的に小さく重要性のないものについては、独立した勘定科目を設けることなく、これを雑損失という勘定科目を使ってまとめて記帳することがあります。

雑損失に含まれるものは企業によって様々ですが、たとえば、現金過不足(現金有高が帳簿残高より少ない場合などの帳尻合わせ)や災害・盗難などによる損失、損害賠償や罰金など支払額を雑損失で処理する場合があります。

なお、雑損失と同様に雑多な費用を処理する勘定科目として雑費というものがありますが、雑損失と雑費との違いは以下の通りです。

雑費:営業活動に伴って発生した雑多な経費(販売費及び一般管理費の区分で表示)
雑損失:営業活動以外の取引や出来事に伴って発生した費用・損失(営業外費用の区分で表示)

演習問題:雑損失の処理

事務所金庫の盗難による損失10,000円を雑損失として処理した。

借方 金額 貸方 金額
雑損失 10,000 現金 10,000

雑損失は、当該企業においてほとんど発生しない費用・損失や金額的に重要性がないものを簡易に処理するための勘定科目であり、その内容はそれぞれの企業にとって異なります。

(関連ページ)
雑費(ざっぴ)の仕訳・記帳
雑収入(ざつしゅうにゅう)の仕訳・記帳

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