会計上のリース取引とは

機械や備品などの固定資産が必要な企業にとって、目的となる固定を取得する方法としては、実際にその固定資産を購入する方法のほか、その固定資産をリース会社などからリースするという選択肢があります。
一般にリース取引とは、機械や備品などの固定資産を特定の期間にわたって賃借することをいいますが、会計的には以下のように規定されます(リース取引に関する会計基準 第4項参照)。

特定の物件の所有者たる貸手(レッサー)が、当該物件の借手(レッシー)に対し、合意された期間(以下「リース期間」という。)にわたりこれを使用収益する権利を与え、借手は、合意された使用料(以下「リース料」という。)を貸手に支払う取引をいう。

一般にリース取引といった場合、レンタルのような賃貸借取引をイメージされる方も多いかと思われますが、リース取引には、たとえ取引契約に係る法的形式は賃貸借取引とされるものであっても、その経済的実体はリース会社からの融資による資産の取得(リース料の支払いは融資資金の返済)と同様と認められるものもあり、会計上はそれぞれの経済的実体に即した処理を採用されることとなります(賃貸借処理と売買処理)。

(関連ページ)
リース取引の分類(ファインナンスリースとオペレーティングリース)
リース会計の基礎用語集

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