クレジットカードで経費を支払った時の仕訳

現在はキャッシュレス決済化が進んでおり、小売店や飲食店などでもクレジットカードなどを利用して代金が決済できるお店が増えています。
ここでは事業者がクレジットカードを使って経費を支払った時の仕訳・経理処理をご説明しております（お店側の処理はクレジットカードのお店側の仕訳・経理処理を合わせてご確認ください）。

クレジットカードで経費を支払った場合、代金はその場ではすぐに支払われませんがクレジットの決済日に指定の預金口座から引き落とされることになります。
したがって経費をクレジットカードで支払った段階ではいったん『未払金』勘定という負債勘定を使って記帳します。

たとえば10,000円の消耗品を購入し、代金をクレジットカードで決済した時は次のような仕訳を切ります。

クレジットで支払った金額は後日に預金口座からクレジットカード会社により引き落とされます。この時、上記の未払金という負債を返済したことになりますので、未払金を減額し、合わせて預金口座の残高を減額します。

上記の10,000円が普通預金口座から引き落とされた時の仕訳は以下のようになります。

個人事業主がプライベートのクレジットカードで経費を支払った時

法人や個人事業主が業務用（事業専用）のクレジットカードで経費を支払った時は上記のような仕訳を行いますが、個人事業主の場合、プライベートのクレジットカードで経費を決済することもあるかもしれません。このよう場合は『未払金』ではなく『事業主借』勘定を使って記帳します。

たとえば個人事業主がプライベートのクレジットカードを使って事業で使用する消耗品10,000円を購入した時は以下のような仕訳となります。

『事業主借』勘定は個人事業主がプライベートな資金を使って事業用の支払いをした場合に使用する勘定科目です。
プライベートなクレジットカードを使って経費の支払いを行った場合には、個人事業主がプライベート資金を使って支払いを行ったと考えられますので『事業主借』勘定を使って記帳することとなります。