当店発行の商品券(しょうひんけん)に関する仕訳

デパートやスーパーなどのお店がお客さんに商品券を発行(販売)した時は『商品券』勘定(流動負債)を使って記帳します。

お店がお客さんに商品券を発行するということは、お客さんが商品券を提示した時には商品を引き渡さなければならない義務(負債)が発生したことを意味します。したがって、商品券を発行したときは負債が発生したものとして『商品券』勘定という負債勘定の貸方で記帳します。

借方 金額 貸方 金額
現金 商品券

お店は、その後お客さんが商品券を提示した時に、商品券と引き換えに商品を引き渡すことになりますが、この時にお店は引き渡した商品を『売上』として計上することになります(商品券を発行・販売した段階では売上を計上することはできません)。

借方 金額 貸方 金額
商品券 売上

演習問題:商品券(当店発行)の発行と精算

1.小売業を営む当社は、当店発行の商品券30,000円を販売し、代金は現金で受け取った。

借方 金額 貸方 金額
現金 30,000 商品券 30,000

2.商品30,000円を販売し、代金として当店が発行した商品券30,000円分を受け取った。

借方 金額 貸方 金額
商品券 30,000 売上 30,000

商品券を販売(発行)した段階ではまだ商品を引き渡しておらず、将来商品を引き渡さなければならない義務が発生したことになるため『商品券』勘定という負債勘定の貸方に商品券の発行額を記帳します。
その後、商品券と引き換えに商品を引き渡した段階で商品の引き渡し額を売上計上し、商品券という負債の減少を記帳します。

(関連ページ)
他店発行の商品券(しょうひんけん)に関する仕訳

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加