株式会社を設立した時の仕訳（全額資本金組入・原則的方法）

株式会社を設立する場合、株主（投資家）から出資を募り、出資に対して設立した会社の株式を発行することになります。
この株主からの出資金については、原則として、その全額を『資本金』勘定（純資産）を使って記帳します。純資産は自己資本ともよばれ、資産から負債を除いた会社に対する株主の持ち分を表します。

演習問題：株主の発行（原則的処理方法）

会社を設立するにあたり、投資家に対し株式1,000株を1株当たり100円で発行し、払込額は当座預金とした。株式発行時の仕訳を示しなさい。なお、投資家から出資額についてはその全額を資本金に組み入れるものとする（原則的方法）。

（計算過程）

払込金：1,000株×100円=100,000円

投資家（株主）からの払込金額については、上記のようにその全額を『資本金』として計上することになりますが、払込額のうち2分の1を限度に資本金に組み入れないで処理することもできます（詳細は容認処理をご参照ください）。