商品の売上後において、売り上げた商品の販売価格の値引を行うことがあります。商品に傷や汚れ、あるいは不良があった場合など様々な理由がありますが、売り上げた商品の販売価格を値引くことを売上値引といいます。
商品売買の記帳方法として三分法を採用している場合、売上値引を行ったときは、値引き額について商品販売時の逆仕訳(借方と貸方が逆の仕訳)を行い、商品の売上時の仕訳を取り消します。
演習問題:売上値引の記帳(三分法)
1.商品販売時
取引先に対し、商品50,000円分を掛けで販売し、商品を発送した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
売掛金 | 50,000 | 売上 | 50,000 |
2.値引時
後日、上記1で販売したの商品について、取引先の検収の結果により傷が発見された。取引先との協議の結果、販売価格を10,000円値引くことになった。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
売上 | 10,000 | 売掛金 | 10,000 |
販売した商品の販売価格の値引きを行ったときは、値引き額分について販売時の仕訳を取り消しますので、値引金額分(10,000円分)について、上記1の逆仕訳を行います。