ソフトウェアの自社で制作費したとき、あるいはソフトウェアを外部から購入し、これを無形固定資産として計上する場合には、当該ソフトウェアの取得にかかった費用または購入金額を『ソフトウェア』という無形固定資産の勘定科目を使って記帳します。
例えば、外部から自社で利用する目的のソフトウェアを現金1,000円で購入した際の仕訳は以下のようになります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
ソフトウェア | 1,000 | 現金 | 1,000 |
『ソフトウェア』勘定の残高は貸借対照表の資産(無形固定資産)の部に計上されます。
なお、ソフトウェアはその保有目的やその性格に応じて、見込販売数量に基づく償却方法その他合理的な方法により毎期償却することが必要となります(研究開発費等に係る会計基準 四参照)。
演習問題:ソフトウェア取得時の仕訳
市場販売目的のソフトウェアである製品マスターの制作費(研究開発費に該当する部分は除く)として、人件費3,000円とその他経費として2,000円が発生し、現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
ソフトウェア | 5,000 | 現金 | 5,000 |
ソフトウェアの制作費として人件費3,000円およびその他の経費として2,000円を支払っていますので、これをソフトウェアの制作費(取得にかかった費用)として資産計上しています。
なお、研究開発費に該当する部分については『研究開発費』として当期の費用として処理します。
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